真田の抜け穴伝説をご存知ですか。

真田十勇士、鹿児島生存説・・・幸村にまつわる伝説は多々あります。

この九度山の地にもそんな伝説がいくつか残っております。

その一つが『真田の抜け穴』伝説です。

九度山から大坂冬の陣への出陣の際、幸村はこの抜け穴を通って大坂へ出陣したと言われております。

大坂城への入城に際し、九度山の脱出方法、大坂城までのルートは諸説ございますが、その一つとして真田庵(屋敷跡)にある井戸から続いていたこの抜け穴を通り、監視の目をくぐりぬけて大坂城へ入城したという伝説で今もなお、実しやかに語り継がれています。

真田庵の中にある入口の井戸も、『雷封じの井戸』として表向きは、幸村が雷を井戸に封じ込め、民を救ったという伝説が残っておりますが、実は・・・抜け穴に通じるこの入口を監視・民の目から遠ざけるため、雷を封じ大きな石で蓋をし、何人もこの蓋を開けてはならぬと秘密経路を守ったのではないか!という伝説です。

知略にたけた幸村ならではの戦略?が伺い知れ、非常に面白い伝説です。

昭和に入り、抜け穴と信じてこられた穴は、実は古墳だったということですが、九度山では今なおこの『抜け穴伝説』が信じられ、ロマンに満ちた幸村の時代に思いを馳せています。